ここはHometypeを使い始めたばかりのユーザーのためのチュートリアルページです。ここではHometypeによる簡単なキーボード操作と簡単なカスタマイズ方法を説明していますので、ここを読んで感覚をつかんでいきましょう。
Hometypeでは以下のキーボード操作で画面を移動できます。まずはこのチュートリアルの画面を上下に自由に移動してみましょう。
j
/ C-e
k
/ C-y
C-d
C-u
C-f
C-b
G
gg
画面を上下にスクロールするコマンドを覚えることで、マウスを使わずにこのチュートリアルを読むことが出来るようになりました。それではこのページから別のページへ移動するために、たとえばこのリンク(Hometypeのリファレンスページ)やこのリンク(Hometypeのリポジトリ)、またはこのリンク(Balloonbrosのサイト)をマウスを使わずにリンクをクリックするにはどうしたらよいでしょうか。
そのためにはヒントを使います。ヒントモードに入ると画面内に存在するリンクまたはフォーム(テキスト、チェックボックス、セレクトボックス、など)に対して1文字または2文字のアルファベットが表示されます。これがヒントです。表示されたヒントのアルファベット(大文字と小文字は区別されます)をタイプすると、その要素をクリックすることができます。早速試してみましょう。
f
F
それからヒントモード中はリンクのテキストを検索してヒントを絞り込むことができます。ヒントモードに入った後に "HOME" とタイプしてみてください。(ヒントが小文字で表示されている場合。ヒントが大文字の場合は "home" とタイプしてみてください。つまり表示されているヒントと逆の文字を使います。ヒントに大文字を使うか小文字を使うかはオプションページで設定することができます。)リンク内のテキストが検索されて、一致するものはハイライトされ、一致しないものはヒントから除外されることがわかります。
テキストの検索では大文字小文字を区別しません。また、Hometypeでは独自に日本語辞書を持っていますので、ひらがな・カタカナ・漢字も検索することができます。たとえば検索テキストに "link" または "rinku" などと入力すると、"りんく" または "リンク" がマッチします。
ヒントモードを抜けるためには Esc
を押下してください。
Hometypeではブラウザが保持する履歴を移動、または検索することができます。さっき覚えたスクローリングとヒントモードを使ってHometypeのサイトのリンクを行き来して、履歴を進んだり戻ったり試してみましょう。
H
L
C-h
履歴の検索では C-p
及び C-n
で候補を上下に移動することができます。そこさえもマウスいらずです。
タブの操作やタブ間の移動についても以下のキーボード操作で行うことができます。
x
u
U
C-p
C-n
m
U
や m
を押下した時に検索窓が表示されますが、この時も C-p
及び C-n
で候補を上下に移動することができます。
ここまでのチュートリアルで日常的なブラウジングについては、おそらくほぼキーボードだけでGoogle Chromeを操作できるようになっていると思います。ただし、このチュートリアルではすべての機能を紹介しきれていません。他にも便利な機能が多数ありますので、使いながら徐々に慣れていくことをおすすめします。
ここからはHometypeをより便利に使いやすくするためのオプションページでのカスタマイズ方法について紹介していきます。拡張機能の一覧ページ(アドレスバーにchrome://extensionsと入力)へ行き、そこでHometypeを探すとオプションというリンクがあります。そのリンクをクリックすることでHometypeのオプションページに移動できます。
HometyeはキーボードでGoogle Chromeを操作する拡張機能です。その性質から、Webサイトに既に実装してあるキーボードショートカットと衝突を起こし、うまく動いてくれない場合があります。そういった場合はHometypeを無効にしたいURLをオプションページのIgnore urlsに追加しましょう。
オプションページのIgnore urlsはテキストエリアになっています。改行区切りで複数のURLを指定することができます。また正規表現を使えるので、たとえばGmail全体でHometypeを無効にするには https://mail.google.com/* のように記述します。
Hometypeでのブラウザ操作は、全てコマンドを呼び出すことによって可能にしています。たとえば下方向のスクロールは scrollDown、ヒントモードへの移行は followLink、履歴を戻るのは backHistory、がそれぞれ呼び出されています。そしてそれぞれのコマンドが各キーにバインドされることによって、キーボードを押下した時にバインドされたコマンドを呼び出すことができます。Hometypeに実装されているコマンドはコマンドリファレンスを参考にしてください。
Hometypeはデフォルトでコマンドに対するキーバインドを持っていますが、キーバインドはユーザー側で自由に追加・削除をすることができますので、自分が使いやすいキーバインド設定に変えてみましょう。キーバインドの変更はオプションページのKey Bindingsのページで行えます。Key Bindingsのテキストエリアに以下の形式で設定を追加していきましょう。
map-type assigned-keys executed-commands [--options]
例えば以下の様にキーバインドを設定できます。