「送る」をもっとシンプルに をコンセプトとした Intobox というサービスをリリースしました。
Intobox は Facebook の友逹に対してファイルを送信することができ、送信されたファイルは相手の Dropbox に直接に転送されます。ファイルの受信側では Dropbox のクライアントツールがインストールされていれば Intobox からファイルが送信された後、ダウンロードする手間もなく自動的に自分の端末に同期されます。
Intobox
Intobox には Facebook を使ってサインインします。ユーザー登録は必要ありません。サインインできればDropboxの認証画面が出てくるのでそちらも認証を済ませておきます。Dropbox認証時に すべてのファイルやフォルダへのアクセス と表示されますが、実際にはすべてのファイルやフォルダにはアクセスしておらず、受け取り側の Dropbox の Intobox というディレクトリ以下への保存以外の操作は行いません。
Dropbox の認証が完了すると自分の Facebook の友逹一覧が表示されます。ファイルを送信するためには相手側も Intobox で Facebook と Dropbox の認証を完了させておく必要があります。まだ認証が完了していない相手は「招待する」という状態になっているので、ファイルを送るために Intobox のユーザーになってもらいましょう。 相手側の Facebook と Dropbox の認証が完了すれば、今度は「ファイルを送る」という状態になります。
これで準備は完了です。あとは友逹をクリックするとファイル送信用のダイアログが表示されますので、送信したいファイルを選んで送信するだけです。少し待てば自動的に相手の Dropbox にファイルが届いています。
セバスチャン
Intobox のトップにどんと存在感のあるキャラクター セバスチャン がいます。彼は Intobox のマスコットキャラクターです。
Intobox では公式に Facebook のページと Twitter のアカウントを持っていて、セバスチャンが運営を頑張っています。
Intobox についての情報を書き込んでいきますので、よかったらフォローしてみてください。
良いチームに巡りあう・作り上げる
Intobox は会社の仲の良い人達とのチームで開発をしました。チームと言っても今は2人だけなのですが(元々は3人いたけど1人はプライベートとの兼ね合いで途中から開発にほぼコミットできなくなった)。さて、会社の人と一緒に作ったと言っても、会社の業務とは全然関係ないところでプライベートな時間を使ってやってきました。構成としてはプログラマ1人、デザイナ1人で、それぞれプログラミングとデザイン業を分担してやって、ディレクションは空いた時間で2人で協力して進めていました。
しかし、業務外でやっていると明確な期限(納期)というものがありません。納得の行くまで作りこんで作りこんで、ようやく完成させたものをリリースさせることもできます。忙しくて手を付けれなくなれば、そこで開発を停止することもできます。要するになんでも自由にしてしまえます。自分たちで。
個人のプライベートな時間を使っているとその辺が緩くなってしまい、頑張ったはいいけど結局は何も得ることがなかったり、出来上がったものの完成度が低く認知してもらえなかったりすると、とてももったいないです。別に個人の時間なので問題はないと思うのですが、せっかくやるならそういうのは避けたい。
業務外でやっているからこそ明確な目標をチームの中で設定し、それに向かって突き進んでいかなければなりません。
Web サービスにしてもアプリにしてもそうだとは思うのですが、モチベーションが続かないことはに完成まで持っていくのは大変なことです。そういう意味では今回の Intobox チームは非常に士気が高く、プライベートな時間を使うと言えど最高のサービスを作ることを同じ目標に掲げ突き進み、とても楽みながらやっていました。
そして Intobox は無事にリリース日を迎えサービス開始することができました。このサービスは1人では絶対につくり上げることはできませんでした。良いチームに巡り会えたことを感謝します。
そして、ほぼ毎週 Intobox のハッカソンで遅くなっていたにも関わらずそれを許してくれた家族にも感謝します。
忘れてはいけない大切なこと
個人(要するにプライベートを使って)の Web サービスの開発って、良いものを作ろうと思っていても、これは業務ではないゆえに自分で好きなように進めることができるため、得てして作る人視点になりがちです。
大切なのは使う人のことを考えて Web サービスを作っているかどうか。業務外で開発をやっているとどうしても目的がブレて見えてしまうことがあって、そのうち自己満足になっていき、モチベーションも下がってきた頃には開発が停止してしまいます。Intobox もリリースはできましたが、それが本当にユーザーにとって使いやすいかどうかはわかりません。実際にユーザーに使ってもらい、フィードバックをもらって、それを元により良いものに改善していく。それが大事です。
作ることを目的にしてはいけません。その先にいる、使ってもらう人のことを考えながら、サービスを使ってもらうことを目的としましょう。
Intobox はとりあえず第一弾のリリースまではできました。本当はリリース前にもっと盛り込みたい機能もありましたが、それが本当にユーザーに必要かどうか、開発者視点になっていないか、それはユーザーにしかわかりません。そのためリーンスタートアップのモデルを元に、まずは最小限の機能でリリースして、その後はユーザーの反応を見て細かいリリースを素早く回し、仮説・検証を繰り返していこうと思っています。これで終わりではなく、ここがスタートです。